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VLOOKUP関数の使い方
VLOOKUP関数とは、表の指定の列を検索し、検索対象に合致したセルの値を抽出する関数です。
事務職や管理職といった表やデータを扱う職種など、様々な場面で使い方を知っていると非常に重宝する関数です。
この関数を使用できるかどうかが就職の条件になるケースもあるので、是非とも自分のものにしておきましょう。
書式
VLOOKUP関数には以下の内容で4つの引数があります。
- 検索値:検索したいキーワードや、検索したいキーワードのあるセルを指定する引数。
- 範 囲:検索したい表の範囲を指定する引数。一番左の列に、検索値の検索対象が入っている必要がある。
- 列番号:範囲で指定した表の何列目のセルを検索/抽出するのかを指定する引数。
- 検索方法:検索値と完全一致か近似値かをしていする引数。
使い方
上の画像の左側表から、セルI5に札幌市の推計人口を抽出したいというケースで解説します。
(画像が小さい場合、クリックすると拡大表示されます)
①札幌市の推計人口を抽出したいセルI5にVLOOKUP関数を入力していきます。
『=VLOOKUP(』
②引数『検索値』を入力する。
例のケースの場合、左表で『札幌市』というキーワードを検索できればいいので『I4』または『"札幌市"』と入力します。
この時、セルや英数字以外の文字列『札幌市』などを入力する場合は『"(ダブルクォーテーション)』で囲う必要があります。
『=VLOOKUP(I4,』または『=VLOOKUP("札幌市",』
③引数『範囲』を入力する。
『範囲』は、『検索対象となる表』かつ『検索キーワードは表の一番左の列にあること』というルールがあるので、今回のケースの場合、『D4:F17』が範囲となります。
仮に『検索値』が『北海道』であった場合、D列に『北海道』のキーワードがないため『北海道』キーワードを含む『C4:C17』が範囲となります。
『=VLOOKUP(I4,D4:F17,』
④引数『列番号』を入力する。
『列番号』は、『範囲』で指定した表の何列目をデータを抽出するのかを設定する引数なので、『推計人口』が記載されている『3』列目を入力します。
『=VLOOKUP(I4,D4:F17,3,』
⑤引数『検索方法』を入力する。
・FALSE:『検索値』と完全に一致する場合に、データを抽出する。
・TRUE:『検索値』に一番近いキーワードからデータを抽出する。
『検索方法』に関しては入力を省略することが可能で、省略した場合『TRUE』が設定されます。
今回の例のケースでは、『FALSE』を選択します。
『=VLOOKUP(I4,D4:F17,3,FALSE)』
注意点
VLOOKUP関数には以下の注意点があります。
・最初にヒットした列しか抽出できない。
例えば、表に『検索値』に合致するキーワードが複数あった場合、最初に検索された値のデータしか抽出されません。
複数を抽出したい場合には他の手段を使用する必要があります。
・列方向(縦方向)にしか検索できない。
表によっては下画像のように行方向(横方向)へ検索した方が都合のいい場合がありますが、VLOOKUP関数はあくまで列方向(縦方向)のみの検索しかできないません。
こういった表の場合は、関数を工夫するのではなく表の縦横を切り替えるなどの工夫が必要になります。
最後に
VLOOKUP関数の使い方は以上になります。
今回のような10数行の表などであれば、目視で必要なデータを探し出すことができますが、数百行数千行の表となった場合に非常に活躍できる関数です。
最初にも書きましたが、表を扱う仕事をされている方、就職活動をされている方など知っていると有利になるので是非修得してしまいましょう。